あるイベントに出かけたときのこと。
「ちょうど淹れたところなんで、飲んでみます?」
出店している方から声がかかり、差し出された小さな紙コップに入れられた紅茶を一口飲んでみました。
「あ、おいしい! ・・・全然違う!」
口の中にふわっと広がる香り。
変なエグ味もなく、すっきりとしてとても飲みやすいのです。
それがネパールのイラム紅茶との出会いでした。
こんにちは、さえ(@SoranoHami)です。
ネパールのイラム紅茶
最近はコーヒーも飲むようになりましたが、元々わたしは紅茶派でした。
理由はコーヒーが飲めなかったのと、イギリスが大好き!というとても単純なものです。
とはいっても紅茶に対して造詣が深いわけでもなく、紅茶の産地といえばインドかスリランカくらいのものだと思っていました。インドには有名なダージリンやアッサムがあり、セイロンといえば今のスリランカです。
「ネパール紅茶」なんて聞いたこともなくて、ただただびっくり。
イベントに出店していたのは徳島にお店を構える紅茶販売専門店TEAPARTY。
その店主さんが話してくれた内容が、とても興味深かったのです。
TEAPARTY(公式サイト)
ヒマラヤにあるダージリンの隣、イラム地方
店主さんから聞いたお話。
サイトの「当店の考え方」の中にも書かれています。
ネパールの東の端、イラム地方はヒマラヤ山脈の中でインドのダージリン地方と国境をはさんでくっついており、同じ山なので気候が同じです。また、インド人とネパール人はボーダーフリーで行き来できますので、実際に作業している人たちの知識も同じです。
また、苗なども同じだそうです。(イラム村から車で15分走ると国境を越えてダージリンに入ってしまいます。)
グーグルマップで見てみると、ダージリンとイラムが近いことはすぐにわかります。イラムの右のほうにダージリンがありますね。
ダージリンの真実
日本では紅茶の代名詞のようになっているダージリンですが、人気がある銘柄だけにこんなことになっているようです。
現地の方に色々聞き、日本に帰って調べもしたのですが、ダージリンは悪い意味で名前の力が大変強く、たとえ中身がダージリンでなくても、ダージリンという名前をつけるだけで値段が数倍になってしまうほどです。
実際に現在のダージリン紅茶の総生産量から計算すると、今日世界中で流通しているダージリンという名前の紅茶はおよそ5分の4が偽物です。
なんと生産量の5倍以上の量に水増しされているのです。(これでもマシになった方で、さらに昔は10倍のカサ増しが行われていました。)という事は、一般に流通しているダージリン紅茶は、良くてダージリンと他の紅茶のブレンド、悪くすればダージリンが全く入ってない別物という事になります。(探せばピュアダージリンもあると思いますが、それらは高騰していてとても高い。)
びっくりです!
紅茶好きのわたしですが、実はダージリンティーは好きではないのです。変な渋みがあって苦手なんですよ。
この話を聞いたときに、だからダージリンを苦手に感じるのかも?なんて思いました。混ぜ物によって渋みを感じているのかな、なんて。それともただの偶然?
香りが良くておいしいイラム紅茶
試飲させていただいたイラム紅茶は、香りがとっても良くて、嫌な渋みがなくて、すごく飲みやすかったのです。
即、購入決定!(笑)
濃厚なのでミルクティーにするとすごくおいしいです。
教えていただいたヒマラヤ風ミルクティーっぽくして飲んでいます。
お鍋で茶葉を煮だして、砂糖と牛乳、そして岩塩を入れるという少し変わった飲み方です。分量通りの砂糖だと甘く感じるので、少し減らして。岩塩も持ってないので海塩で代用しています。
こんなにおいしく飲むことができる紅茶があるんだ・・・と、ティータイムが楽しくなりました。
暮しのメモ
徳島のお店なので、香川では入手しづらいのが難点です。
通販を利用しようかな。
TEAPARTYのではないようですが、ネットでもイラム紅茶の取り扱いがあります。
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